さっぽろ雪まつりは、北海道で行われる最大規模のイベントです。とても歴史があるお祭りで、その起源は1950年にまでさかのぼりにます。当時の中学生や高校生が、メインストリートに位置する大通公園に雪像をつくったことが起源となっています。毎年とてもユニークな試みがなされており、さっぽろ雪まつりにおけるサプライズはもはや北海道の文化として定着済みです。「サッポロ」という言葉は海外でも有名で、これを楽しみにして訪れる観光客も少なくありません。

見どころはたくさんありますが、やはり雪と氷で作られる雪像は圧巻です。メインストリートの会場には、長い距離にわたって何体も設置されています。これらはたくさんの人たちの協力によって作られているのです。いろいろな立場の人が関係していますが、そのなかでも特に有名なのは自衛隊です。彼らが造る作品はいつもスケールが大きくて、ビルぐらい大規模なものを作る年もあります。一方で、児童たちが作った雪像も並んでおり、とても多様性がある点もポイントの一つです。
さらに、参加型の催しが多いことでも知られており、特に子どもが楽しめる遊戯が充実しています。雪合戦の大会はいつも白熱しますし、家族が楽しみながら雪だるまを作る光景も風物詩です。もちろん、大人向けのコーナーも用意されており、カップルにもとても人気があります。こちらの目玉となっているのはスノークラフトです。スノーモービルで引っ張ってもらうので雪上でスリルを味わえます。このように、さまざまな年代の人が楽しめるように工夫されているのです。
近年になって演出が強化されているのは夜間のライティングショーです。日が落ちると大会場に向けて華やかな光が照射されます。これを受けた雪像たちはとても幻想的であり、日中とは印象が大きく変わります。道路や大通会場もライトアップされて、一帯が美しい光で優しく包まれた状態になるのです。それだけでなく、プロジェクションマッピングを積極的に取り入れていることも忘れてはいけません。さっぽろ雪まつりと比べると歴史は浅いですが、雪像に対して行うという世界初の試みを行いました。これによって雪像がまるで生きているかのように感じられるなど、映像による奇跡が繰り広げられています。
開催時にだけ購入できる限定品もあるので、見に行ったときはお土産として購入すると良いでしょう。マグカップやTシャツなど日常生活で使えるものも多く販売されています。