北海道札幌市豊平区にある札幌ドームは、2001年にオープンした日本有数の全天候型ドーム球場です。この球場は世界でも少ないとされる、野球とサッカーのプロチームの本拠地となっており、北海道日本ハムファイターズと北海道コンサドーレ札幌のホーム球場となっています。日本ハムファイターズが札幌ドームを本拠地としたのは、2004年の北海道移転からとなり、それまでは東京ドームを本拠地としていた事でも知られています。

この球場が設立された経緯は、1992年に札幌市がサッカーワールドカップの開催地に立候補した事がきっかけとなっていました。2002年のワールドカップの開催地に決定すると札幌ドームの建設が決定され、1998年に着工した後に2001年の6月に開業しました。
建設条件として野球とサッカーの両方が利用できる事の他、サッカー利用時の天然芝および野球利用時の人工芝、イベント時のコンクリートなどの利用形態に対応できる転換システムが設置されています。また周囲の景観や野鳥の生息にも配慮する事も条件に含まれていますので、球場周辺は観光向けスポットとしても高い人気を誇っているのが特徴です。
この球場は野球やサッカーはもちろんの事、幅広いスポーツイベントにも活用されています。多種多様に行われる中で特に注目したいのは、2007年のノルディックスキー大会で、世界初となる屋内と屋外を使用するコースが登場しています。またラリージャパンの主会場としての使用や、ラグビーワールドカップの会場としても使用されました。
そして大規模なコンサート会場としても多く活用されており、最大5万人以上収容可能な球場ですので国内や海外の人気のアーティストのエンターテイメントが繰り広げられています。
コンサートなどでの最大収容人数は53738人で、野球時やサッカー時は約42000人前後となっている大規模なドーム球場です。札幌ドームの敷地面積は305230㎡で、延床面積は9823217㎡、アリーナ面からの高さは68mとなっています。また大型駐車場も併設しており、普通車は1434台収容可能でバスターミナルやタクシープールも用意されています。
そして大型のオーロラビジョンも1つの特徴で、2015年から一新された三菱製のビジョンです。それまではライトスタンド側のみのビジョンでしたが、2015年からはレフトスタンド側にも設置され、球場内の演出を大きくサポートしています。