札幌観光の主要なスポットとして野幌森林公園が挙げられます。野幌森林公園は北海道の道立自然公園として有名であり、圧倒的な広さを誇っていることが大きな特徴です。札幌市の公園だと思われがちですが、あまりの広さにより北広島市と江別市にもまたがる形で存在しています。野幌丘陵の上に位置しており、大都市の近くとは思えないほど豊かな自然が溢れていることもポイントの一つです。みずみずしい森林の中には、いろいろな動物や植物が暮らしているので、周辺にいるだけでも生命の息吹を感じられるでしょう。森林は人間が栽培した木々と天然の木々の2種類が存在します。後者はとても大きくて原生林のような力強さが漂っているので、初めて訪れると圧倒されることでしょう。木々の多くが国有林であり、都市近くの平地林としては日本のみならず世界的にも貴重です。昭和の森にも認定されていますし、天然記念物となっている動物も生息しています。
自然を見ながらゆったりと座っているだけでも癒されますが、散策に適したコースも整備されています。最長では5kmを超える長さなので、ウォーキングやジョギングをしたい人にもぴったりです。人気のあるコースですが、広々としているので衝突するような心配はないでしょう。綺麗な空気の中で、日頃の慌ただしさを忘れるというフレッシュな体験が可能です。季節によって木々の彩りが変わるので、訪れるシーズンに関係なく新鮮な気持ちで楽しめます。春は陽気に包まれた優しい雰囲気になりますし、夏は青々とした葉から強い生命力が放たれている状態です。
どの季節も魅力的ですが、やはり鮮やかさは高揚する秋が一番でしょう。燃えるような美しさを堪能しながら進んでいると、木の実がコースにたくさん落ちているので、それらを観察するという楽しみ方もあります。冬になると木々は少し寂しくなりますが、また違った過ごし方が可能になるのです。雪が積もると、徒歩用のスキー板を履いて楽しむ人も少なくありません。森林浴や動物鑑賞などに、このようなアクティビティを織り交ぜて楽しむスタイルが一般的です。 一方、目立つような川はありませんが、決して水辺の魅力がないというわけではありません。小規模な池や沢があり、そこにはいろいろな水生生物が生活しています。それらの水はとても澄んでおり、癒しの要素としての役割も大きいです。木々の陰になっていることもあり、涼しく美しい水面が常に保たれています。